インド政府ホメオパシー機関で由井会長が記念講演、政府より特別に表彰を受けました
カンファレンスに先立つ10月17日、日本側から参加した60名のホメオパスと学生達が、デリー市内の5年制ホメオパシー大学とホメオパシー総合病院を訪問、見学。続いてインド政府のホメオパシー評議会(CCH)、ホメオパシー研究中央評議会(CCRH)を訪問、そこで由井会長が記念講演を行い、交流が行われました。難病にも高い治癒率を示す「ZEN(禅)メソッド」確立や、日本でのホメオパシー普及への顕著な功績に対し、インド政府から由井会長に特別に表彰が送られました。この様な表彰が送られたのは歴史上初とのことです。
これに先立ち日本側から参加の60名の会員とともに5年制のホメオパシー大学に総合病院が併設されているスー・ホメオパシー医学カレッジを訪問、ホメオパシーが国に第一医学と認められているホメオパシー大国インドの現状に多いに触発される1日となりました。
JPHMAによる日印ホメオパシー国際コンファレンス 大きな感動とともに大成功!
日本ホメオパシー医学協会では、JPHMA 日印ホメオパシー国際カンファレンスを、
2013年10月18日~20日の三日間、インドの首都ニューデリーで行いました。この日印ジョイントカンファレンスは、ケントのクラシカルの多いインドとハーネマンの教えをベースとしたZEN メソッドを使う日本とのホメオパシー交流大会となりました。連日二百名を超える参加者で会場が埋め尽くされさまざまなメソッドを使ったホメオパシーでの治癒ケースが発表され、パネルディスカッションでは世界のホメオパシーが主義・主張の壁を乗り越え一つにまとまっていく橋渡し役を日本のZEN ホメオパシーの担い手である由井寅子ホメオパシー博士が果たすなど、大きな感動とともにホメオパシーの未来の懸け橋となる正に国境なきホメオパシーにふさわしい学術大会となりました。
さまざまなメソッドが飛び交ったパネルディスカッション
今回の日印ホメオパシー国際カンファレンスで最も興味深く、これからのホメオパシーの発展に大きく影響を及ぼしたことを実感した一つに、将来のホメオパシーの発展につながる本質的なパネルディスカッションが行われたことです。
がん治療でのホメオパシーアプローチでは、アメリカなど、現代医学の国際的ながんの学会からもホメオパシーを使ったがん治療ということで、その成果が注目される第一人者、プラサンタ・バナジー氏とプラティップ・バナジー氏親子もパネリストとして登場しました。
写真(下)はホメオパシーにおける国際的な癌治療の大家 バナジー父子
バナジー親子のメソッドのポイントは「病気は特定個人のものではない。だから、誰もの脳腫瘍には特定のレメディー、カルクフォス(Calc-p.)、ルータ(Ruta)が必要である。」ハーネマンもコレラにはコレラのレメディーを出していました。
写真は、パネルディスカッションで発言するプラティップ・バナジー氏
一方、インドのホメオパシー界の大御所でクラシカルホメオパシーの大家でもあるファロック・マスター氏は、「人には傾向があり、病気になってある診断がついたとしても、その人の性格がそこにはあるので、それに対してレメディーを出さなければならない」という異なる見解があがりました。
写真は、インドのクラシカルホメオパシーの大家 ファロック・マスター氏
国境なきZEN メソッド
バナジー父子、ファロック・マスター氏の発言に対し、由井寅子大会長こと、とらこ先生は「両氏の考えは、双方正しい」と伝え、「ZEN(禅)メソッドというのは、病気に対応するレメディーを与えながら、今出ている、その人の特徴的な症状から割り出したレメディーを与えて行くというやり方である」と伝えました。
写真は、パネルディスカッションの議論に沿って、発言行う由井寅子大会長
とらこ先生は、病理のレメディーとその人のレメディーの両方を出すZEN メソッドを使い、臨床に次ぐ臨床を行ってきたその経験から、双方の考え方が正しいこと、またZEN メソッドはその双方の長所を取り入れたメソッドであること、そしてハーネマンが言っている「ホメオパスの最も大切な役割は、目の前で苦しんでいるクライアントを治癒に導くことである」と言及してます。とらこ先生はそのためには「さまざまなメソッドも試してみて実践して治癒した事実こそがもっとも貴いものであること、その実践をもとにZEN メソッドが生まれたこと、そして、たとえメソッドの違いはあれども、ハーネマンの『同種の原則』に基づいている限り、ホメオパシーは一つである」ことなどを伝えました。
写真は、パネリストとして発言するアジット・クルカーニ氏
一方で、アジット・クルカーニ氏は誰かのプロトコールやメソッドになってしまうと、その人の精神はどうなるのか、プロトロールやメソッドというものをつくることにより、共通のホメオパシーでなくなってしまうという危惧も指摘しました。
とらこ先生は日ごろから、ホメオパシーがケントによって精神の領域に向かっていくことに対して、ハーネマンの指示は、精神が病気ということであってもそれは体から来る病気であるということなので、ホメオパスはもっと病理を勉強し、レメディーを選ぶために病理を重要視していっことが必要だと言っています。まして、クルカーニたちインドの多くのホメオパスたちはハーネマンではない、ケントのメソッドを使っているのだからそのメソッドで治癒率が上がり、クライアントを治せていることが一番大事なことであると、とらこ先生は言っていました。
治癒することが第一
こういったとらこ先生の見解も受け、また今大会でさまざまなメソッドでのホメオパシーで治癒のケースを見てファロック・マスター氏が、発達障害やがんなど現代の難病などでホメオパスが自らのメソッドで、そのクライアントのケースに限界があると感じたときには、クライアントが治癒することを第一に自らのメソッドに固執せず、実践していくも大事であることに触れ、「バナジープロトコール、ZEN メソッドを使う治療が必要な場合がある。そういうクライアントにはこれらのメソッドを使うことが必要である」と、クラシカルの大家から大変重要な見解を示しました。このパネルディスカッションで、会場に各国から集まったホメオパスたちの心が、主義・メソッドのボーダーを超え、一つにつながった感動的な瞬間でした。パネルディスカッションの終了後も、感動の拍手が鳴り止みませんでした。
終了後、笑顔で記念撮影するファロック・マスター氏と由井寅子大会長
囚われからの解放
今回の日印ホメオパシー国際カンファレンスは、まさに「国境なきホメオパシー」、各ホメオパシーメソッドの大家の方々が、そのすばらしい手法と治癒のケースを発表しながら、それぞれを認め合う交流とディスカッションが行われ、ホメオパシーの国境である“主義・主張”への囚われを超えて、これからの世界のホメオパシーが一つにつながる扉が開かれたことは、ホメオパシーの歴史に残る大きな出来事となりました。これはホメオパシーを使う専門家たちにとっても、それを必要とするクライアントにとっても大きな収穫となっていくことでしょう。
とらこ先生は、「これからインドも抗生物質や予防接種が増え、日本と同じような難病がはびこってくるはずです」と。
残念がら医療先進国の日本から現代の難病を治癒するホメオパシーのZEN メソッドをホメオパシー一八〇年の歴史を持つインドへ輸出するような形になっていきます。私の発表を聴いて、多くのホメオパスたちはZEN メソッドを学びたいと質問攻めに遭いました。
「私たちは現代病にも対応できるホメオパシーのメソッドを発見し続けなければなりません。そして、治癒率を高めていくことがクライアントにとってホメオパスにとって、もっとも必要なこと。もちろん一つのレメディーだけを出して待つというケントのクラシカルメソッドでも十分治癒に導けるケースもあると思います」と、大会二日目の後のことを、編集部に話してくれました。今回の二日目のパネルディスカッションはこの日印国際カンファレンスの中で大変有意義な、ものとなりました。
バナジー親子の、病理のためのレメディーを出すバナジープロトコルと、とらこ先生によるZENメソッドの発表。これらの発表があったからこそインドケンティアンクラシカルホメオパスに大きな気づきをもたらせ、初めてお互いを受け入れ、国境なきホメオパシーという大会名にも負けない日印国際カンファレンスとなりました。
挨拶を行うインド側カンファレンス主催者クルディープ・ジェイン氏
アジアンホメオパシー
大会後には、今回のカンファレンスをきっかけにホメオパシーを取組むアジアの多くの国々との話し合いもスタートしております。近い将来、インドと日本だけでなく、パキスタンやバングラデシュ、スリランカ、ネパールやマレーシアなど、アジア各国から、自らのホメオパシーでの治癒の事実を携えたホメオパスが集まる初の「アジアホメオパシー国際カンファレンス」を、ホメオパシーが国の第一医学として認められているインドの地にて再度開催する話がすぐ持ち上がりました。今大会を運営した日本ホメオパシー医学協会(JPHMA) とインドのB ジェインの両主催より次回のカンファレンスの開催に向け、由井大会長とジェイン氏は再会を約束して固い握手が交わしました。世界のホメオパシーが一つにまとまるための素晴しい大会となった日印ホメオパシー国際カンファレンスの大成功をホメオパシーを愛するすべてのもから、心から祝福したいと思います。
日印カンファレンス・ダイジェスト報告
⇒日印の参加者アンケートなど、さらに、詳しくはJPHMA認定校CHhomのホームページに掲載しています。
http://www.homoeopathy.ac/12whatsnew/2013_chhom.php
⇒具体的な発表テーマ等はカンファレンス特設サイトをご覧ください。
http://jointconference2013.org/
インドでホメオパシーカンファレンスをするときに必ずする儀式というハーネマンの石像にろうそくをともし花びらを捧げて今日の私たちの健康へのホメオパシーの貢献を称え感謝から入ります。
開会式
インド側主催者あいさつ
大会長挨拶
JPHMA国際カンファレンス恒例となった地球バルーンまわし
※発表者プロフィール、発表内容は以下リンクを参照ください。http://jointconference2013.org/?no=1&pc
政府ホメオパシー研究中央委員会(CCRH)のマチャンダ理事の発表
インド側からの学術発表
映像を交えZENメソッドでの改善症例を発表する由井大会長氏
会場の様子
日本側からの学術発表
松尾敬子理事
宮崎日出子理事
秋山佳胤理事
秦昭二理事
笹木眞理子理事
会員 池尻クリニック 高野弘之院長
症例パネル展示
同時通訳ブース
昨年の日独ホメオパシー国際カンファレンスに続き同時通訳で行われました
12月7、8日の東京でのJPHMAコングレスも両日同時通訳となります。
津軽三味線の日本を代表する演奏家 山本竹勇さんが参加
インドの伝統楽器シタールと打楽器タンブラとの共演は大好評でした。
津軽三味線、シタール、タンブラの日印伝統楽器の共演
日印合同のウェルカムパーティーも盛り上がりました
フルートとインドのタンブラの演奏
日本側参加者のサプライズともなったコブラの路上パフォーマンス
日印の参加者が声を合わせて、ホメオパスの唄を歌いました。
今大会には、パキスタン、ネパール、マレーシア、フランスなどからの参加
もありました。
日印ホメオパシー国際カンファレンス参加者一同での記念撮影
CHhom インドスクーリング報告
カンファレンスに先立つ10月17日には、日本から参加した60名の会員が、ニューデリーにあるホメオパシーの大学教育や総合病院を見学し、ホメオパシーが第一医学のインドの現状に多いに触発されました。
【写真は。ニューデリーにあるスー・ホメオパシー医学カレッジ&病院 訪問時】
ホメオパシーの総合病院でもあり、内科、皮膚科、眼科など様々な科がある
【写真が、スー・ホメオパシー医学カレッジ&病院前での記念撮影】
その後ホメオパシーの政府部門CCHとCCRHを訪問し、そこで、由井会長が、発達障害治癒のケースを映像で見せながら日本のホメオパシーを発表しました。
インド政府側から、難病にも高い治癒率を示すホメオパシー治療法「ZEN(禅)メソッド」確立や、日本でのホメオパシーへの普及に大きく貢献してきた由井会長の功績に対し当日特別に表彰が送られました。
また、ホメオパシーが第一医学であり、大都市の調査では既に半数の人口がホメオパシーを使っているインドの政府とJPHMAが、このように学術交流をもてたことは、日印、アジア、世界のホメオパシーの発展へ大変意味ある交流となりました。
【写真はインド政府CCH、CCRHでの由井会長の記念講演と政府からの表彰】
●インド政府訪問などの今回のツアー全体の報告(→http://www.homoeopathy.ac/12whatsnew/2013_chhom.php)
日本では、2013年12月7日(土)、8日(日)、JPHMA設立15周年記念の節目ともなる第14回JPHMAコングレス(年次学術大会)が行われます。
以下サイトから詳細ご確認ください。(http://jphma.org/congress2013/)
第14回JPHMAコングレスは、「愛とサイエンスに融合ホメオパシー ~愛は無敵~」がテーマ。
JPHMA認定ホメオパスによる、人、動物、植物へのホメオパシーの応用と治癒事例の発表が一般にも公開された形で行われます。
海外のホメオパシー関係者から日本発のホメオパシーとも称される由井会長が確立した「ZEN(禅)メソッド」、これは、医原病、食原病、インナーチャイルドなど心が原因で起こる難病などについても大きな成果を上げているもので、そのメソッドを含めホメオパシーで実際治癒した事実が発表されます。加えて、今回も記念大会に相応しい素晴しい来賓の先生方に発表を頂きます。キューバからは、熱帯の感染症流行に対し、大規模なホメオパシー的予防を行い、感染拡大と初期流行に効果を発揮した事例とともに、ユニークさや合理性から国際的にも注目されるキューバの医療、そしてそこでいかにホメオパシーが取りいれられているかなどかの報告も聞けるのではないかと思います。その他にも今年は、水科学研究の第一人者 川田薫博士への講演が決まっている他、日本の戦後の罪悪感政策、自虐史観教育の真相を公開し、従軍慰安婦問題などで、今日本で最も注目される歴史学者の1人、新しい歴史教科書をつくる会の藤岡信勝先生、そして、向精神薬の薬害の問題に取り組まれ、今年、日本で初めて断薬専門のクリニックを開設された内海聡医師にも真医学をテーマに来賓講演をいただきます。
ぜひ、ホメオパシーをはじめ、様々な真実を知る機会として、JPHMAコングレスにお集まりください。
▼大会長挨拶
http://jphma.org/congress2013/cat3/
【マハトマ・ガンジーとインドのホメオパシー 】
CHhomインドスクーリングのサイトより
インドの独立の父、マハトマ・ガンジーはホメオパシーについて下記のように語っています。(『世界の一流有名人がホメオパシーを選ぶ理由』から抜粋。)
「ホメオパシーは、経済的かつ非暴力的に患者を治療するための、最も新しく、最も洗練された手法である。わが国の政府は、ホメオパシーの普及を促進し、ホメオパシーを保護すべきである、不屈の精神力をもって臨んだ故ハーネマン博士は、卓越した知力の持ち主であり、人命を救う手だてを心得ていた。彼の技能、そして彼が行った超人的かつ人道的な作業に、わたしは頭がさがる思いだ。
彼への追想は、あらためてわれわれの目を開かせてくれる。あなた方は彼に追随する意思をおもちだが、敵対者たちは、ホメオパシーの原則の存在やその実践を嫌う。だが現実にホメオパシーは、ほかのどのような治療法に比べても高い治癒率を示しており、紛れもなく安全で、経済的で、最も完成度が高い医学だ。」
現在、インドには、30万人以上のホメオパスがおり、7,500の政府クリニック、300のホメオパシー病院、180のホメオパシー医学カレッジがあります。また、インドではホメオパシー産業は成長しており、より多くの人々にアーユルヴェーダ、現代医学とともに選択肢の一つとして使用しています。インド主要7都市での調査では、人口の48%がホメオパシーを使用しているとのことです。
今回、ホメオパシーが医学として正式に国から認められているインドにて、インド政府のホメオパシー推進の組織、ホメオパシー中央評議会(CCH)、ホメオパシーリサーチ中央評議会(CCRH)の訪問やサー・ホメオパシー医学カレッジ病院、リサーチセンターの見学を行いホメオパシー臨床の状況や大学で学ぶ様子を体験しました。
また、3日間の日印国際カンファレンスに参加し、現地インドのホメオパスの方や日本のホメオパスのライブ発表を直に聞き、両国の文化交流などもあり大変意義深いものとなっています。
▼日本ホメパシー医学協会(JPHMA)公式サイト
http://jphma.org/index.html