「ホメオパシーに科学的エビデンスない」と世界に大々的に報道された豪州政府機関見解の真相!

2015年、「オーストラリア国立保健医療研究委員会(NHMRC)が『ホメオパシーに効果があるかを証拠づける確証は見出されなかった』という報告を公表した」というニュースは、グローバルメディアで大々的に報道され、ホメオパシーを叩くバッシングネタとして今でも繰り返し使われています。しかし、その公表の裏には隠された事実があったことが豪州政府機関の発表により明らかになりました。

今年(2019年)8月20 日、NHMRCのCEO(代表)のアン・ケルソ教授が、公表した声明文で、次のように述べています。

――――実は、2012年7月に「ホメオパシーの効果をサポートする証拠がある」という、もう一つの研究報告が作成されていた。――――

しかし、英国ホメオパシー協会(British Homoeopathic Association)の報道によると、この報告は闇に葬られ、これまで一切報道されなかった。という事です。

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https://www.britishhomeopathic.org/media-centre/australian-government-releases-buried-homeopathy-report/

そして、ケルソ教授は、「幾つかの主張に反し、(2015年の)レビューでは、ホメオパシーは効果が無いと結論付けていない」と締めくくっています。

実は、NHMRCは、ホメオパシーの評価を二度行っており、二つの報告書が作成されました。一つは、2012年7月のホメオパシーのエビデンスを支持する報告書。もう一つは、2015年3月のメディアが世界に報道した「豪州政府機関がホメオパシーにはエビデンスがないと公表した」という問題の報告書です。

最初のホメオパシーのエビデンスを支持する報告書の存在は公にされることはありませんでしたが、豪州の情報公開制度「情報の自由(FOI)」を使ったリクエストを通じて、この報告書の存在が初めて明らかにされました。また評価過程を監督したNHMRCの専門委員、Fred Mendelsohn教授は、2012年のレビューの信頼性が高かったことを確認していることをFOIは、明らかにしています。

NHMRCが2015年に作成した二番目の報告結果は、「1,800以上の研究における厳密な評価に基づいている」と宣伝していましたが、実際は「たったの176の研究をベースにしていた」ということです。しかも、さらのその「176の研究のうちの171の研究は、なぜか、信頼できないもの」と見なされ評価対象から外れ、残った「たったの5つの研究結果から、ホメオパシーのエビデンスはないと結論づけた」というのです。

大体、2015年の評価を行ったNHMRC委員長、Peter Brooks教授は、「ホメオパシーへの利害関係あるどんな団体にも関係していない」と宣言していましたが、実は、これが虚偽の宣言であり、Brooks教授はアンチ・ホメオパシーの圧力団体「Friends of Science in Medicine」の会員であったことも判明しています。これらの事実を考えると、2015年の評価報告書は捏造である可能性が極めて高いものです。

いずれにせよ、2015年の「ホメオパシーには科学的エビデンスがない」とする報道は、2012年の「ホメオパシーの科学的エビデンスを支持する」評価報告書の存在を無視したいわゆるフェイクニュース(捏造報道)だったのです。

豪州政府機関NHMRCが「ホメオパシーの科学的エビデンスがない」と2015年3月に作成した報告書を読んだインド政府AYUSH(伝統医学)省のナイク大臣は、この研究自体「非科学的なアプローチ」に基づくものだと批判し、その報告書の結論は、インド政府の研究で得ている結論と正反対であると会見しています。

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日本ホメオパシー医学協会(JPHMA)は、インド政府AYUSH省が、インド政府のホメオパシーに対する公式見解としてまとめた科学的エビンスの文献「ホメオパシー科学 -穏やかな治療法ー(英語)」(インド政府ホメオパシーリサーチ中央評議会(CCRH)発行)の日本語版を2017年にインド政府と共同出版し、インターネット上で公開しています。
これは「日本にも存在するホメオパシーは偽科学というレッテルを貼りたい人たち」にとっては、最も公開されたくない情報のようです。さらにJPHMAでは、インド政府CCRHがホメオパシーの研究成果を広く国民に広報するために制作した「Research in Homoeopathy 2017」の日本語字幕版をインド政府と共同制作しYouTubeに公開しています。

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【お願い 】

日本ではまだまだ多くの人がホメオパシーのフェイクニュースに振り回されている現状があります。ドイツ人医師サミュエル・ハーネマンが確立した、自己治癒力を触発し自らが健康になるこの素晴らしいホメオパシー医学の恩恵に、一人でも多くの人が与ることができるよう、フェイクではない事実が多くの人々に届くことをJPHMAは願っています。実際、事実を知ることで、ホメオパシーの評価が少しずつ変化してきている実感があります。この動きを加速するためにぜひインド政府が発表した上記の文献映像の日本語版の拡散にご協力をお願いいたします。

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日本のマスメディアで報道されることはありませんが、インドに限らず世界の多くの人々にいかにホメオパシーが愛されているかは、世界10ケ国以上のホメオパシー事情をYoutubeで紹介した「ワールドワイドホメオパシー」で知ることができます。こちらの動画の拡散にもご協力をお願いいたします。

 

日本のホメオパシー最大の祭典

第20回JPHMAコングレス開催決定!

JPHMAでは日本におけるホメオパシー医学の発展のため、2000年5月の初回大会から学術大会としてJPHMAコングレスを毎年欠かさず開催してきました。第20回JPHMAコングレスは「日本のホメオパシー20年の成果 ZENホメオパシー」をテーマ、12月20日(金)、21日(土)に東京で開催されます。今、世界から注目を集める日本のZENホメオパシーの有効性を示す最新・最先端のエビデンス、ケース・事例が発表される大会となります。
ぜひこの機会にお誘いあわせの上、お集まりください。

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【第19回の大会のダイジェスト映像】

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https://www.youtube.com/watch?v=ZZ64GuLugZA