インド政府のホメオパシーへの公式見解とエビデンス集日本語版 インド政府AYUSH(伝統医学)省ホメオパシー中央リサーチ評議会(CCRH)とJPHMAが共同出版事業

ハーネマン261回目の誕生日であり、「予防医学としてのホメオパシー」をテーマに全世界で展開される世界ホメオパシー認識週間(World Homoeopathy Awareness Week WHAW)。・
その初日となる2016年4月10日に京都で開催された「第5回日本の農業と食シンポジウム」にて、インド政府のホメオパシー医学への公式見解とエビデンス集でもある’Homoeopathy Science of Gentle Healing’(『ホメオパシー科学 - 穏やかな治療法 - 』)。 この文書のインド政府とJPHMAでの日本語訳出版の共同事業決定を祝う式典が開催されました。
今回の式典では、ドイツ人医師ハーネマンが確立した、自己治癒力を触発することで自らが健康になるこの素晴らしいホメオパシーという療法。そのホメオパシー医学についてのインド政府におけるリサーチの集大成であり、インド政府のホメオパシーに対する公式見解が、冊子でさらにJPHMAのホームページを通じて、日本語で広く日本の皆様に情報公開されることが発表されました。
これは日本でホメオパシーを愛する皆様への大きなプレゼントであり、この成果がハーネマンの誕生日にお披露目になったことを皆で素直に喜び合いたいと思います。

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英語版 インド政府AYUSH(伝統医学)省のホメオパシーに関する政府見解とエビデンス集は以下のJPHMAホームページのリンクから参照ください。
式典が行われた「第5回日本の農業と食シンポジウム」自体も世界ホメオパシー認識週間の日本からの参加登録イベントとしてJPHMAが日本豊受自然農と共同主催で開催しました。

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シンポジウムでは「医食農健 自然な種 自然な農業が健康を守る」をテーマに由井寅子大会会長が基調講演を行いました。ミネラルや必須微量元素不足が多くの現代病をつくっている事実を解説し、食とホメオパシーを組み合わせることで多くの現代の難病を治癒に結び付けられることを明らかにしました。ホメオパシーの難病治癒のメカニズムを明らかにする学術面にも大変重要な内容を指摘する発表となりました。またJPHMA認定ホメオパスの松尾敬子さんと大西久子さんがZENホメオパシーでの、糖尿病や発達障害、食物アレルギーなどを治癒していった事例を発表しました。これもホメオパシー医学の有効性を強く印象付け、予防医学としてのホメオパシーの有効性を示唆する発表となりました。また、来賓として、国際的な免疫学の権威 安保徹医学博士が「免疫力と食の関係」について発表、自然農に取り組む女優の杉田かおるさんが「この私が変われた理由」というテーマで「生き方」をテーマにした発表。日本豊受自然農と同じ函南町で自然酪農に取り組むJA函南東部の片野敏和組合長が、自然酪農20年の取り組みを発表。遺伝子組み換え、食の安全性の問題に取り組むATRの印鑰智哉さんが世界と日本の遺伝子組み換え問題について最新の情報を発表するなど。発表どれも大変啓発的な内容で参加者に大きな気づきを与えるシンポジウムとなりました。加えてホメオパシー自然農に取り組む日本豊受自然農の洞爺農場の米丸輝久さんが自家採種での在来種の野菜の固定種化するための苦労話を、昨春静岡農林大学校から豊受函南農場に新規就農した宮田将吾さんが豊受自然農の六次産業化を、ファーイーストフラワーエッセンス協会理事長の東昭史さんの日本の花を原材料としたフラワーエッセンスの開発体験談を披露するなど実際に農業などの現場の実践も紹介するプログラムとなり、昼食にはオーガニック、NON GMOの豊受味わい弁当が提供されるなど、大変内容の充実したシンポジウムとなりました。また自然派小児科医、豊受クリニックの高野弘之院長や美し国の池田整治さんもパネルディスカッションの部に出演しを未来への提言に花を添えました。まさにホメオパシーのお祭、ハーネマンの誕生日に相応しい大盛会のイベントとなりました。
式典では、インド政府のホメオパシーへの公式見解・エビデンス集である’Homoeopathy Science of Gentle Healing’(『ホメオパシー科学 - 穏やかな治療法 - 』)の日本語訳の共同出版事業の意義について由井寅子会長がコメントした後、インド政府からJPHMA由井会長宛に正式な承認のレターが到着したことの報告が司会からなされました。また、マンチャンダからの今回の共同出版に対するお祝いのメッセージも日本語訳が参加者全員に配られる形で披露されました。
今回日本語訳されるインド政府の文書はまさにホメオパシー・エビデンス集で、インド全土のホメオパシー研究者達が検証に検証を重ね、ホメオパシーの有効性を科学的に証明したデータをインド政府が公式に認めたものです。また、ホメオパシーが国の第一医学であり、現代西洋医学と同等の地位にあるインド政府の正式見解であり、インドでのホメオパシー医学研究の集大成でもあります。このような成果が日本語で衆知になっていくことは、ホメオパシーについてメディアや利権が流している間違った宣伝による誤解をとき、ホメオパシーに関する正確な情報が日本でも広がっていくことにつながります。

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なお、インド政府がこのような重要な文書を共同で出版するパートナーとしてJPHMAを選んだ背景には、インドのホメオパシー出版社、BジェイングループがJPHMAとインド政府との交流を長年サポートしてくれたことに加え、日本に本格的にホメオパシー医学を導入し、日本におけるホメオパシーの確固たる地位を築いた由井大会長の功績なしでは考えられないもので、今や日本のZENホメオパシーとして難病、現代病治癒の分野では、ホメオパシー新興国日本のホメオパシーが大きく注目されるほどの急発展を遂げたことが驚きを持って世界のホメオパシー関係者から注目されています。それもわずか20年という期間で英国からホメオパシー医学を日本に導入した、たった1人の女性、由井寅子JPHMA会長から始まった日本へのホメオパシー普及活動の業績をマンチャンダ長官も心から讃え、インド政府にこのことを伝えて行く中で、また、日印の相互の交流の中でホメオパシーを大切に思う日印の信頼関係が育まれ、今回の共同事業へとつながりました。この成果を皆で喜び合いたいと思います。

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マンチャンダさんからの祝辞を全文日本語訳し紹介します。
【和訳】
AYUSH(伝統医学)省所属のインド政府独立機関 
ホメオパシー中央リサーチ評議会 長官 
R. K. Manchanda博士
F.No.PA/Dir.Gen./CCRH\2016/1
Dated:04/04/2016(2016年4月4日)
親愛なる由井寅子JPHMA会長、JPHMA全ての会員の皆様
ホメオパシーの原理を見出し、この穏やかな治癒法を体系づけたサミュエル・ハーネマンの誕生日である本日、4月10日、『HOMOEOPATHY – SCIENCE OF GENTLE HEALING -(ホメオパシー -穏やかな治療法の科学-)』関係書類一式の日本語版が、AYUSH(伝統医学)省所属のインド政府独立機関 ホメオパシー中央リサーチ評議会(CCRH)と日本ホメオパシー医学協会(JPHMA)と共同で翻訳される事が決まったことを喜んでお伝え致します。この協力事業により、ホメオパシーの面での相互協力関係も、革新的に強化されていく事でしょう。
インドではホメオパシーが、国の健康・医療サービスとして認知され、その中に統合されています。
インド政府は、伝統医学であるアーユルヴェーダ、ヨガ、ユナニ、シッダ、ホメオパシー(AYUSH)を独自の省として設立し、AYUSHの一つである ホメオパシーの成長と発展を全面的にサポートしています。
私は、JPHMA由井寅子会長の招聘の下、二度、JPHMAコングレスに出席致しましたが、日本のホメオパス達の熱意に大変感銘を受けております。日本は、素晴らしい方々によってホメオパシーが育っている国と私は注目しております。
今年11月もしくは12月にインドで開催される予定の(政府主催の)ナショナル・ホメオパシー・コングレスへ由井会長とJPHMAの皆様を招待いたします。
デリー訪問と合わせ、Central Research Institute of Homoeopathy(ホメオパシー・リサーチ中央研究所)のあるケララ州にも今回はご招待したいと私は考えております。インド南部に位置するケララ州は、美しいビーチと静かな山谷に囲まれた大変美しい場所です。
皆様とインドで再会する事を心より楽しみにしております。

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敬具
Drラジ・クマー・マンチャンダ
(参考リンク)
JPHMA日印ワールドホメオパシーカンファレンス
マンチャンダ長官が記念講演を行った昨年のJPHMAコングレス