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2014年9月 8日 (月)

JPHMAホメオパシー新聞編集部から、デング熱についても、由井会長にホメオパシー的対処につき見解を求めました。

NHKに隣接する東京のど真ん中、代々木公園で突如発生したデング熱騒ぎ、そして、今度は新宿御苑に飛び火し、連日ニュースで放映されているデング熱ですが、この熱帯病は、東南アジアでは広く一般的に見られる蚊により媒介される感染症です。日本ではまだ重症患者はでていませんが、重症化してデング出血熱になると命を脅かすようなケースもあります。ただし、かかっても発病しない方も多く、重症のデング出血熱になる方の割合は実際にあまり高くありません。しかしエボラ出血熱とは違い、既に日本でも感染者が複数確認されていて不安に感じている人が多いことから、最近はJPHMAなどにもデング熱のホメオパシー的対処についての問い合わせが多く入っています。

ホメオパシーでは、先日のホメオパシー新聞でも紹介しましたが、インフルエンザにも良く使われるEup-per.(ユーパトリムパー/フジバカマ)のレメディーがポピュラーです。しかし、新型インフルエンザ騒ぎの場合もそうですが、感染時には症状の出方も一律でなく、ホメオパシーでの対処も症状に合わせて考えなければなりません。ですからデング熱についてもEup-per.だけでなく、デング熱の特徴に基づきレメディーでの対処法をもう少し詳しく知っておいた方がよいでしょう。

そこでホメオパシー新聞編集部では、先日のエボラ出血熱に続き、デング熱についても由井寅子会長にホメオパシー医学の病理面からみてのホメオパシーでの対処法についてインタビューしました。

Q:由井会長、デング熱にはどのレメディーがよいでしょうか?

由井:まずは、エボラ出血熱のケースと同じく、ホメオパシーの健康相談のケーステイクと同じように、またTBR(※注1)で分析してみましょう。(由井会長は、デング熱の主要な症状をまとめたレジュメを参考に、TBRのルーブリック(番号)を絞り込み、一方でハーネマンのマテリア・メディカからデング熱の症状に合ったレメディーをピックアップ、ハーネマンの時代以降に使われるようになったレメディーについても、デング熱に合っているかどうか精査)。

TBRについては、カレッジ・オブ・ホリスティック・ホメオパシー(シーエイチホム CHhom)の学生やホメオパスはお馴染みですが、The Boenninghausen's Repertoryのそれぞれの単語の頭文字をとってTBRと言い、ハーネマン達の正確性のあるプルービング(実証実験結果)を元にハーネマン自身がまとめた『純粋マテリアメディア』や『慢性病』のマテリアメディアから、ハーネマンの弟子のボーニングハンセンが忠実にレパートリー化したものです。コンピューターでレパートライゼーション(最同種レメディーを導く)します。その結果をそのままお伝えしましょう。
(TBRソフトを使いながら、レメディーの絞り込みとホメオパシー的処方作成の作業を行う)

Dengtbr_2

由井:症状をホメオパシー医学の病理に基づき、分析しますと、デング熱では血液から漿液が漏出してしまうことで腹水や胸水が生じ、一報で血液が濃くなり循環の悪さを起こすでしょう。血小板も減少するので出血しやすくなります。

Dengtbr2

9つのデング熱の典型的な症状のルーブリックからTBRで導き出されたレメディー

血液の破壊のレメディーとしてKali-brom.(ケーライブロム/臭化カリウム)、Arn.(アーニカ/ウサギギク)、腹水への対処のレメディーとして Kali-iod. (ケーライアイオダム/ヨウ化カリウム)、Iod.(アイオダム/ヨウ素)、Bry.(ブライオニア/シロブリオニア)などが良いでしょう。

新ヘビコンビと呼ばれる私が考案したコンビネーションレメディーも漿液漏出の症状にあうものです。

Eup-per.(ユーパトリウムパー/フジバカマ)、Acon.(アコナイト/ヨウシュトリカブト) 、Baptesia(バプテジア/藍)は、突然の熱に合います。

もちろん興奮し意識混濁する熱にはナス科の植物のレメディーのBell.(ベラドーナ/セイヨウハシリドコ)、Stram.(ストロモニュームム/チョウセンアサガオ)、Hyos.(ハイヨサイマス/ヒヨス葉)も良いでしょう。

また高熱が出て、熱が上がったり下がったりを繰り返す場合には、ハーネマンの指示に従い、Chin.(チャイナ/キナ)とSulph.(ソーファー/硫黄)を交互にとるものよいです。

ホメオパシーは同種療法ですので、その出て来た症状に合わせ、TBRでも示唆されているようなArn.(アーニカ/ウサギギク)、Bry.(ブライオニア/シロブリオニア)とともに、過去の臨床経験からデング熱に合ったレメディーとされているGels.(ジェルセミューム/イエロージャスミン)など症状像があっていれば、同種のレメディーを試してみることもよいです。

デング熱がなぜ日本に入って来たのか不思議ではありますが、公園や蚊が悪いわけではありません。日ごろから病気にかかりにくい力強い心と体を作っていきましょう。それには、日頃から風邪などの熱、咳、痰、発疹などの急性症状がでたときにレメディーで対処し、体内浄化を促進することが大事になります。風邪はひききる、症状は出し切ることです。

今回も、私のZENメソッド(※2)による標準処方のアイデアを提案してみましょう。ハーネマンも流行病の全体像をとらえ標準処方のアイデアを提案し成功しています。

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<随時>
血液に関係の深いエキネシアのマザーチンクチャーの中に、蛇のレメディーのコンビネーション、すなわちCrot-h.(クロタラスホリダス/ガラガラヘビ)、Elaps(イラプス/サンゴヘビ)、Habu-Japanese(ハブジャパニーズ/沖縄ハブ)の各30C、Eup-per.(ユーパトリウムパ―/フジバカマ)6C、Acon.(アコナイト/ヨウシュトリカブト)30C、Baptesia(バプテジア/藍)30C

<朝>Ars. (アーセニカム/ヒ素)LM3 または Phos. (フォスフォラス/燐)LM1 これらは疲労困憊から速やかに体力を上げてくれるレメディーです。

<昼>
Carc. (カーシノシン/乳癌)LM2 またはSyph. (スフィライナム/梅毒) LM2 これらは血液が作れない時の合うレメディーです。

<夜>
Bry. (ブライオニア/シロブリオニア)LM3、またはArn. (アーニカ/ウサギギク)LM3 TBRで示唆されたもの Arn.は出血を止め、血液循環を進めるレメディーです。Bry.は排せつを高め、体毒を出すために合うレメディーです。

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Q:ありがとうございます。また、ホメオパシーを学ぶ者としては、病理からこのようにホメオパシーの標準処方を導きだす過程は大変勉強になりました。

ハーネマンも、多くの感染症に対してホメオパシー的病理分析を行うことで、その感染症に合った標準レメディーを見つけ出しました。

たとえば、コレラにおけるCamph.(カンファ/樟脳)やCupr.(キュープロム/銅)、しょう紅熱におけるBell.(ベラドーナ)などです。これらの標準レメディーが、様々な感染症に大きな成果を上げたことが、ホメオパシーが世界に急速に広まった原動力となりました。

ホメオパシーという大きな可能性のある分野を扱っているのですから、ホメオパシー医学の病理学の視点から、感染症への対処のレメディーを分析し見つけ出すことで、これらの成果を広く公開していくことも、ホメオパスに課せられた社会的な使命なのかもしれません。

Bracho

加えて、エボラ出血熱のインタビューの時にも紹介しましたが、昨年明治神宮会館で行われた第14回JPHMAコングレスでは、国民の80%以上がホメオパシーで健康ケアを行っているキューバ・フィンレイ研究所のブラチョは博士がホメオパシー的予防をテーマに発表され、その中でデング熱についての実践例も取り上げられ、レメディーを使うと、症状が悪化せず、回復が早くなり、入院期間も減少。発症率自体も減少するため、ホメオパシーによって、感染症を予防・治療できることが具体的な数値によって示されました。

※以下のスライドは昨年のJPHMAコングレスでのブラチョ博士の発表で使用されたものです。

Dengue1

Dengue2

Dengue3

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Dengue5_512

▼昨年12月のJPHMAコングレスの開催報告
http://jphma.org/congress2013/index.html
第15回JPHMAコングレスは、「今こそ有事に備える  食、心、命  すべてにホメオパシー」をテーマに、10月18日、19日に東京・二重橋の東商ホールにて開催されます。由井会長をはじめ、全国で活躍するホメオパスたちが、病気や災害、心の問題、農業、動物、環境の面などでの、ホメオパシーの成果事例を発表します。パンデミックや感染症対策というのも、災害、飢饉、経済混乱、テロや戦争などとともに「有事」の1つであります。ホメオパシー年間最大の行事で一般にも開放して行われます。お得な早割は9月末まで、ぜひこの機会に、いのちを大切にするホメオパシーの最前線を体験してみてください。

▼第15回JPHMAコングレス
「今こそ有事に備える 食 心 命 すべてにホメオパシー」

▼(詳細、お申込み)
http://jphma.org/congress2014/

▼由井会長メッセージ
https://www.youtube.com/watch?v=BJmWlN4XhNA&feature=youtu.be
感染症の流行では、デマなどの影響も含め、社会混乱により被害が拡大するリスクが懸念されるため、危機や危険についての正確な情報を把握して対処することが大切です。新型インフルエンザ騒ぎの最中に出版された『それでもあなたは新型インフルエンザワクチンを打ちますか?』で由井会長は人々に冷静な対応を求めました。今読み返してみても、大切な内容が書かれています。まだお読みになってない方はぜひお読みください。Image_pa019a

※1:TBR
プルービング(実証)、として、レメディーをとったその後の反応を観察し、レメディーごとにまとめたものをマテリアメディカと言います、一方、そのレメディーごとにまとめられたマテリアメディカを、症状から検索できるようにまとめ直したものがレパートリーで、ハーネマンの弟子、ボーニンハンセンが、ハーネマンのプルービング(実証)の膨大な観察記録を忠実にまとめたものです。

後世様々なレパートリーが出されますが、伝聞や個人の思いこみなどが混じった精度の低いレパートリーが溢れる中、ハーネマンの観察結果だけから分類作業を行い、最も信頼できるレパートリーとされるのが、TBRと呼ばれるボーニンハンセンのレパートリーです。

今から250年以上前に生まれたホメオパシー医学の創始者ドイツ人医師ハーネマンは、生前、膨大な数のレメディーのプルービングも行った結果の観察記録を『純粋マテリアメディア』『慢性病マテリアメディカ』として書き遺しています。また、ハーネマンの生きた時代は、細菌やウイルスが発見される以前の時代であり、原子やアボガドロ数といった分野も後の発見で明らかになってくる時代であったため、プルービングでは、まだ毒物が物質として存在する希釈度合いでも行われており、微量の毒物を入れた際の観察結果も多く書き遺されているため、これほど貴重な実験観察資料はありません。

例えば、水銀のレメディーをプルービングでとっても、超微量に薄められているため潰瘍ができることはありませんが、ハーネマンは低い希釈度合いで実際に原物質のあるレベルでプルービングしたため、記録では水銀をとると潰瘍が起こったり髪の毛が抜けおちたりという症状がマテリアメディカには記載されています。ホメオパシーは同種療法ですから、この実験結果から、水銀のレメディーをとることが潰瘍という症状に合っていることがわかります。実際に潰瘍のある方が水銀のレメディーをとると、その症状が収まっていくのです。このようなハーネマンが実証実験を行った結果の正確な観察記録が後世のホメオパシーの発展にも大きく貢献しました。
※2 ZENメソッド
YOUTUBEでの由井会長の講演会の映像を御参考ください。
▼Zen(禅) ホメオパシー JPHMA由井会長(Torako Yui) 東京講演 2012/03
http://www.youtube.com/watch?v=iSPCy_7uaQ0&list=PL-tyRmluxcTxhi8hNAZJd-abwk3hZL45X

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