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2012年4月

2012年4月24日 (火)

アメリカ・ワシントンDCにてICH理事会が開催されました

2012年4月23日ワシントンDCにて、ホメオパシー国際評議会(International Council for Homeppathy/ICH)理事会が午前9時より8時間以上に及んで開催されました。対面での理事会は、2009年ルーヴェン(ベルギー)での開催から3年ぶりとなります。

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今回の会議では、ICHの今後の方針や規則・定款のレビュー、ICHが各国メンバーをどのようにサポートできるのか、といった様々な議題について白熱した議論が交わされました。

日本を代表して出席した由井会長は、ホメオパシーが発展していく為の多くのアイディアや提案が成され、そのスケールの大きな意見に、多くの賛同がありました。ホメオパシーに対する攻撃は、世界規模で行われているので、それに対して、どのようにホメオパシーを守るかについても様々な提案が出ておりました。

また、カナダからの代表者からは、ホメオパシーを守る為には、各国でのホメオパシー協会がまとまる必要性について強調され、ICH理事一同、その意見に賛同しておりました。

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JPHMAは2006年のICH設立以来、日本の代表団体として加盟しています。由井会長の活躍はICHメンバーに広く周知されており、本日の理事達の再会の場では、特に、3年間で最も悲惨な出来事となった東日本大震災への支援活動について、その活動を称賛していただきました。会合の最後には、JPHMAの東日本大震災災害支援のビデオを視聴、活動内容を知っていただく機会を持つこともできました。また、「TORAKOはとてもダイナミック!」「大好き!」というコメントもあったりするなど、由井会長が世界のメンバーから好意的な存在、またICHの理事会の主要メンバーとして外せない存在となっていることを改めて実感する一幕もありました。

会議後、世界中から集まった理事達は、お互いハグをし合い、今後もホメオパシー発展の為に一致団結して協力体制を維持していくことを誓いました。JPHMAでも、今後、国内体制整備と、国際協力をさらに発展させるための活動に注力していく予定です。

2012年4月23日 (月)

第7回Joint American Homoeopathic Conference (JAHC)のMeet,Greet & Join a Roundtable Discussionにて由井会長が発表を行いました

4月22日(日)、第7回ジョイント・アメリカン・ホメオパシック・カンファレンス(JAHC)の最終日に開催された、Meet,Greet & Join a Roundtable Discussionに由井会長も参加し、同席した参加者に発表を行いました。福島の放射性物質レメディーのプルービング結果に始まり、被曝症状や震災によるトラウマへの対処法、放射性物質を除去する乳酸菌とその農業への応用、予防接種による医原病、そしてインナーチャイルドを癒す必要性と、1時間半の持ち時間を延長するほどの盛りだくさんの内容となりました。

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円形テーブルを囲んで昼食を食べながらの発表形式だったため、終了後にはメイン会場で発表すべきだった、座れなくて聞くのを断念した、などの声も聞かれました。

参加された方は、夫婦で自閉症のクライアントをみているホメオパス、自閉症についての由井会長の講演を以前聴いて感銘受けRAH-UK校にも問い合わせをくれたホメオパス、2年前ドイツで行われた「Children Congress」での由井会長の発表に感銘を受け、チェコからわざわざ駆けつけてくれたホメオパス、由井会長の東日本大震災関連の雑誌記事を読んでこの方にぜひ会いたいと来られたホメオパス、とても86歳に見えない元海軍で現在は農場を営む男性、インドで修行したホメオパスで由井会長はすばらしい方だと大絶賛してくださった方(この方からは無料で英語版書籍の校正を行って下さるという申し出がありました。)などで、どの方も真剣に発表、またケースを聴いて下さり、質問も発表中から多数頂きました。

東日本大震災という未曾有の大災害に、ホメオパシーで対処してきた由井寅子会長をはじめとするJPHMAの活動や、それを越えて農業の大切さと同時にこれ以上異物を体内に入れない必要性を説く由井会長に、賞賛と共感を頂くことが出来たようでした。

参加された方から感想を頂きましたので、ここで紹介致します。

●Torako - You are an inspiration to us all. Well done! Yo are amazing!
寅子さん - 貴女は私達皆にとってインスピレーションです。さすがです!貴女は凄い方です!

●Thank you great presentation! Keep up the good work!
素晴らしい発表をありがとうございます!貴女の優れたご活動を続けて下さい!

●Amazing! Thank you so much for your good work - you are an inspiration! - Angelica Lemke, ND
驚きました!貴女の優れたご活動に感謝します - 貴女はインスピレーションを与える方です!

●Very nice presentation. It needs to be more published so that more people are aware and can choose to be treated.
とても良い発表でした。これはもっと公に知らされるべきです。そうすれば多くの方が気づき、治癒を選ぶ事ができます。

なお、本日も休憩時間などに様々な方とご挨拶や打ち合わせ、講演の聴講などを行っております。

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グウィネスICH会長とは、明日のICHミーティングの件。『世界の一流有名人がホメオパシーを選ぶ理由』でおなじみのディナ・アルマン氏とは、書籍やWebの投稿記事の翻訳の件。

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再びBジェイン社のニシャント氏とは、協力関係について。リズ・レイヤーさんとは、再開を喜び合い、近況の報告など。NASH(North American Society of Homoeopathy) ジャーナル担当者とは、ジャーナルへの記事掲載の件について。

キム・リア氏の講演を由井会長も聴講しましたが、「Aconiteから始まり、巧みに声のトーンを変え、ジェスチャーを加え、ホメオパスの玉子にとっては、とても面白いレクチャーとなった。このようなレクチャーがホメオパシーを始めるよいきっかけとなるだろう。」とコメントしていました。

また、終了間際、カンファレンス参加者ではないホテル従業員が突然、日本人である由井会長を見つけると、日本人は信頼できるので自分の皮膚病について相談に乗ってもらえないか、と駆けつけてこられ、由井会長が丁寧に対応し、商品の購入についてはUK社を紹介させていただきました。もっと海外に出て行く必要があることを感じさせる一場面でした。

本日でJAHCは終了ですが、アメリカの地で私たちの活動を知ってもらえたこと、アメリカのホメオパスと交流を持てたのは大変有意義だったと思います。予想より多くの親日家の方がいらっしゃったのはありがたいことで、今後交流を深められる可能性を十分に感じたカンファレンスとなりました。これを機会に、アメリカでも日本のホメオパシーの認知度が上がっていくよう、JPHMAでは引き続き活動を続けてまいりたいと思います。

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→ 一日目・二日目の様子はこちら

2012年4月22日 (日)

第7回JAHCで最も注目を集めた発表者はリュック・モンタニエ博士

今回のJAHCで最も注目された発表者は、フランス人のウイルス学者であるリュック・モンタニエ博士だったのではないかと思います。モンタニエ博士は、エイズウイルス発見の功績により、ノーベル生理学・医学賞を受賞していらっしゃる方ですが、2010年12月24日発行のサイエンス誌に掲載された画期的なインタビューの中で、ホメオパシーを擁護する発言をし、話題になっています。詳しくは、『世界の一流有名人がホメオパシーを選ぶ理由』(ホメオパシー出版)の著者である、デイナ・アルマン氏が投稿したWebの記事をご覧下さい。

※日本語訳全文は、ホメオパシー出版のブログより確認いただけます。http://blog.homoeopathy-books.co.jp/2012/04/post-2720.html

ここでその日本語訳を一部引用させていただきますと、

世界エイズ研究予防財団の創始者であり、会長をつとめるモンタニエ博士は次のように述べている。「ホメオパシーのすべてに真実性があるとは言いかねる。私がここで言えるのは、高希釈(ホメオパシーで用いられる)に関しては真実である事だ。ある一つの物質の高希釈が“無価値”であることはない。これらは水構造であって、水構造は原分子を模倣(再現)する性質を持つからである。」

ここでモンタニエ博士は、彼自身の実験的研究について触れているが、それは、激しい振とうをくり返しながら希釈された薬物を投与するという、ホメオパシー医療の論争点の一つを証左するものであった。希釈液には原物質が全く含まれないと言うのが昨今の科学者の間で一般的に想定されていることであるが、モンタニエ博士の実験によると(そして、彼の他の同僚たちによる数多くの実験によっても)、原初の薬剤の電磁信号は水の中に残存し、驚異的な生物学的作用を発揮するというものであった。

モンタニエ博士は、中国、上海の北方交通大学(この大学はしばしば“中国のマサチューセッツ工科大学”にたとえられる)で新たな地位に就いたばかりで、今後、彼の名を掲げた新しい研究所での仕事に勤しむ事になる。この研究は物理学、生理学そして医薬を統合させた新しい科学の流れに焦点を置く:DNAから放出される電磁場の水中における現象。彼と彼の率いる研究チームは、その論理的根拠と薬剤としての適用可能性について研究することになる。

モンタニエの新しい研究は、様々な細菌のDNAを高度に希釈したものから放出される電磁波の調査であると博士は言う。モンタニエは、「我々の発見によると、DNAは水中において、その構造形態に変化が起きるが、こうした変化は極めて高度の希釈においてもしっかりと存続し、それが、我々にとって計測可能な電磁信号と共鳴する。細菌とウイルスのDNAからは高強度信号が放出される。」

モンタニエは、こうした新知見は、自閉症、アルツハイマー病、パーキンソン病、そして多発性硬化症ばかりでなく、その他良く見られる多くの慢性病への新しい新規治療につながるものであると断言している。

今回のモンタニエ博士の講演は、まさにこのインタビューの続きともいえるもので、大変驚くべき内容でした。

具体的には、HIVのDNAを高希釈し、EMS(ElectroMagnetic Signal)Naneousと呼ばれる装置でDNAが発する電磁信号を読み取ってコンピューターに取り込み、全く別の場所で同じ装置を使って水にその電磁信号の情報を与え、PCR法によりDNAを復号させると、元のHIVのDNAが復元された。すなわち、水に与えられた電磁信号によって、特定のDNAを生み出すことが出来るということです。さらに、その現象が多く出現するのが、7X~13Xの希釈率だった、ということでした。

この希釈率では原物質であるHIVのDNAは溶液中に残っている可能性がありますが、信号の読み取り装置やコンピューターを介しているので、復元する側の水には全く原物質が含まれず、人工的に与えた電磁信号のみが水の中に含まれていることになります。それにもかかわらずDNAを復元させる力を持つことが出来るというのは、まさに、水が何らかの情報を持ち得ることの証明、といえるでしょう。これは、ホメオパシーが効果を発揮することの証明にもつながる、すばらしい発見だと思います。

講演の終了後は会場全員がスタンディングオベーションの大絶賛で、いつまでも拍手は鳴り止みませんでした。

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このように、既存の科学を乗り越えていく研究はあちこちで現在も続けられており、「荒唐無稽」と言い切った日本学術会議の会長談話もいずれ覆されることになると思います。その時代はすぐそこかもしれません。そして、ホメオパシーの有効性が多くの方に認知される日が来ることを願いたいと思います。

なお、今年のJPHMAコングレスのテーマも、既存の科学を超えた科学からホメオパシーをとらえることを目的に「ホメオパシーとメタサイエンス」に決まりました。日時は2012年9月29日(土)、30日(日)の2日間の予定です。ぜひご期待下さい。(詳細決まり次第JPHMAホームページにアップ致します)

速報:アメリカバージニア州のレストンにて開催中の第7回Joint American Homoeopathic Conference (JAHC)にJPHMAが参加しています。

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2012年4月20日(金)〜22(日)3日間、アメリカバージニア州のレストンにてアメリカのホメオパシー団体NCH(National Center for Homeopathy)が主催するカンファレンス、第7回Joint American Homoeopathic Conference (JAHC)にJPHMAが参加しています。

カンファレンスについて詳しくはホームページをご覧下さい。

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今回、JPHMAが日本の団体としてはじめて参加致しましたが、その参加にはとても好意的で、東日本大震災関連のブース展示、また、日本オリジナルの災害対策ミニキットの展示や日本のセンスから生まれた基礎化粧品・食品に、大勢の方から「よく来てくれた」「すばらしい」などのお声を多数頂戴致しました。

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また、今回はICHの理事参加も多く、由井会長はたくさんのホメオパス・団体と挨拶を交わし、再会を祝い、また、今後の活動などについて、打ち合わせを持ちました。由井会長の気さくな性格は、多くの海外のホメオパスを惹きつけているようで、協力の申し出がいくつもありました。参加者は450名ほどと、150年の歴史を持つアメリカとしては少なく、ここにも長きにわたるバッシングの影響が出ていると思われますが、さすがにそこは大国アメリカ、大変活気にあふれたカンファレンスで、そのなかでJPHMAの存在や日本における活発な活動をアピールできたことは大変有意義なことだと思います。

明日の最終日には、JPHMA由井会長も昼食の時間に放射線レメディーのプル—ビングや放射線被曝への対処について発表を行う予定です。

本日、お会いした方のうち、主な方をここで簡単に紹介致します。

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スティーブン・ゴードン氏 ICH秘書官
由井会長より、思いきってこちらにきてみて本当に良かった、と招待についてお礼を伝えると大変喜ばれ、アメリカは良いところだろう?という話もいただきました。JAHCの次の日にはICHミーティングが開催される予定です。

カリン・モント氏 ARH会長
カンファレンスやイベントについて一緒に協力してやっていきましょう、との申し出もあり、女性のトップとして同志であることをお互い改めて確認されていました。

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国境なきホメオパス (HWB)
国境なきホメオパスの団体からは東日本大震災に際して寄付を頂いており、そのお礼を由井会長から伝えました。クラシカル・プラクティカルなどという派閥は私たちには関係ない、と言い切る代表の方から、私たちに出来ることはないか、の申し出に対し、ぜひ今年のJPHMAコングレスに参加してその活動を発表して欲しい、と伝えました。

ミランダ・カストロ氏
RAHでも招待したことのあるミランダ氏との久しぶりの再会で、由井会長が最近大規模に展開しはじめた自然農、またその加工製品について大変驚かれるとともに共感されていらっしゃいました。明日の由井会長の発表の場では、自然農のトピックについても話される予定です。

アラン氏
2000年、由井会長がHMA名誉会員授与された際、一緒に授与されていた方がブース出展されていました。現在はカナダに住み、QX/SCIOに似たホメオパシーのディバイスを販売されています。その機械には、42種類の放射性物質のレメディーフォーミュラが入っており、そのデータを提供いただきました。

キム・リア氏
由井会長の到着を待っていたようで、由井会長が来てくれて良かった、との話をいただいたそうです。明日10時30分から12時30分発表予定です。

ミハエラ・シェルブレア氏
日本クラシカルホメオパシー協会の理事のミハエラ氏も日本から参加されていました。由井会長からは池尻のCHhom校へご招待させていただく旨、お伝え致しました。

キャロル・ボイス氏
由井会長が最初に通っていたクラシカルホメオパシーの学校の事務局の方で思わぬ再会となりました。挫折しかかった由井会長を何度も励ましてくれた方で、そのお礼と、今は日本で600名のホメオパスと500名の学生を引っ張っていることを伝えると、大変喜ばれ、また驚かれていらっしゃいました。

2012年4月10日 (火)

『新型インフルエンザ対策特別措置法案』に対する日本ホメオパシー医学協会の見解

『新型インフルエンザ対策特別措置法案』が、3月30日の衆議院本会議で民主党や自民党などの賛成多数で可決され、参議院に送られました。この法案で、一番気になるところは、以下の条文です。

第四十六条
政府対策本部は、新型インフルエンザ等緊急事態において、新型インフルエンザ等が国民の生命及び健康に著しく重大な被害を与え、国民生活及び国民経済の安定が損なわれることのないようにするため緊急の必要があると認めるときは、基本的対処方針を変更し、第十八条第二項第三号に掲げる重要事項として、予防接種法第六条第一項の規定による予防接種の対象者及び期間を定めるものとする。

予防接種法第六条第一項
都道府県知事は、一類疾病及び二類疾病のうち厚生労働大臣が定めるもののまん延予防上緊急の必要があると認めるときは、その対象者及びその期日又は期間を指定して、臨時に予防接種を行い、又は市町村長に行うよう指示することができる。

これは、新型ウイルスの流行が予測される場合には、原則として国民全員に予防接種を行うことを意味します。2009年に新型インフルエンザのマスコミによる大騒ぎがありましたが、実際は、通常の季節性インフルエンザより遙かに死亡者の少ないものでした。ワクチンの成果だと言われる方もいますが、実際は、ワクチンが用意される前に流行は終息していました。

今回この法案が可決された場合、2009年のケースは間違いなく適用されるでしょう。つまり、今後同様に、新型インフルエンザが流行する恐れがあるとWHOが発信し、マスコミがパンデミックと大騒ぎすれば、半強制的に国民全員に予防接種を行うということです。政府は、そのために2013年度までにワクチン製造体制を確立するとしています。 それと関連するのかわかりませんが、第一三共製薬会社は、ワクチン事業でイギリスの製薬大手グラクソ・スミスクラインと提携することが決まり、2012年7月をめどに日本にワクチンを開発・販売する合弁会社を設立し、帯状疱疹予防など日本初の製品を発売していくことになりました。グラクソ・スイスクラインといえば、2009年の新型インフルエンザ騒動時に日本がワクチンを輸入した会社です。この会社のインフルエンザワクチンには、防腐剤として有機水銀が入っていると同時に、不妊や自己免疫疾患を引き起こす可能性が疑われているスクアレンも入っています。

そもそもインフルエンザワクチンは予防効果が疑問視する有識者も多くおり、さまざまな問題点があります。詳細は『それでもあなたは新型インフルエンザワクチンを打ちますか?』(ホメオパシー出版)をお読みください。それから基本的なことですが、感染症予防の一番は免疫力を高めることです。にもかかわらず、ワクチンは免疫を低下させてしまいます(数多くの証拠があります)。予防するために免疫を低下させるワクチンを接種することはたいへんおかしなことだと考えます。

またこの法案の内容は、合理的根拠が示されないまま、強い人権制限がなされる可能性があるものであり、憲法違反だと考えます。この点については、日本弁護士連合会が筋の通った会長声明を出していますので、詳細はこちらを参照してください。

私たち国民一人一人が自分で何が真実かをよく調べ考え、賢くあらねばなりません。日本国民が速やかに真実に目を開くことを心から祈っております。

2012年4月 5日 (木)

ホメオパシー治療の費用効率の高さがスイス政府によって立証される。

『世界の一流有名人がホメオパシーを選ぶ理由』の著者であるデイナ・アルマン氏の最新の投稿記事をご紹介します。 オリジナル記事はこちら

ホメオパシー治療の費用効率の高さがスイス政府によって立証される。
デイナ・アルマン 実践ホメオパス
投稿日:2012年3月23日 8時41分

“唸り声を上げたネズミ”に似た話であるが、スイス政府は、ホメオパシー治療で通常用いられる微量投与は効果的であるばかりか、費用効率が高いとの判断を下した。今日出回っている従来型医療の優れた技術的効能にも拘わらず、スイス政府は、費用効率に於いては、ホメオパシーの方がはるかにそれを上回ると結論づけたのである。

前回の論説で、私はスイス政府が自主的に実施したホメオパシー医療に関する優れたレポートに焦点をあてた。この時の論説では、ホメオパシー医学の効果を立証する複数の情報源からの有力な証拠について述べたが、今回のこの論説では、ホメオパシー治療の費用効率についてスイス政府が独自に実施した調査によって明らかにされた、新たな事実に焦点を当てたいと思う。

個人的にも又政府的立場からも、経済的に厳しい対応を求められる、今日の時代にあって、スイス政府によるこの報告書はホメオパシー治療の効能と費用効率の高さを立証するものである。医学の中でも、ホメオパシーはもっとも安全な医療の一つであるという事実は、この自然療法の優れた性質を彩るほんの一つの利点に過ぎない。

結論から言うと、スイス政府による報告書は、今日までホメオパシー医療の科学的根拠について実施されて来た他の行政体による調査報告との比較に於いて、最も包括的なものとなっている。スイスの“医療技術評価”は幅広い臨床研究と研究実験による徹底的分析である。(1) 報告書には、ホメオパシー治療の費用効率の高さを示す証拠資料についての再検討も含まれ、スイス人の医師と患者を対象とした費用効果の独自調査さえ実施している。

スイスの健康保険組合から入手した加入医師の費用資料を元に、今回の再調査には、診療費 (診断と治療)、薬剤費(医師による直接投与ないし処方薬)、外部実験室分析費、そして理学療法費用のすべてが含まれている。

今回のスイス政府の報告書によると、ホメオパシー医療を専門とする医師の診療費は、従来型医療を実践する医師、そして他の補完代替医療(ホメオパシーでない)を実践する医師/治療家のそれとの比較において、全体での医療費が15.5%も低い事が明らかにされている。(2) ホメオパシー治療によるこうした大幅な医療費の削減は、多くの国において何百万ドルまたはそれ以上の医療費節減の可能性を示唆するものである。

このスイス報告書の作成に携わった関係者たちによると、ホメオパシーや代替医療での治療を希望する患者は、慢性病(三か月以上)、また重病を患う傾向が見られ、これは通常、更に高額な医療費の発生をもたらす要素となるが、その一方で、ホメオパシーの患者は比較的若い傾向にあり、これは通常、医療費の低下につながることを指摘している。

ホメオパシー治療によってもたらされる、この15%の大幅な節減は、大手の医療保険会社からのクレームを分析したオランダの某機関の独自調査によって確認されているが、この調査によって、ホメオパシー医学、鍼灸、人智学医学の訓練をうけた治療家による代替療法に関わる費用においても15%の節減があったことを確認している(Kooreman, Baars, 2011)。この調査を担当した健康エコノミストは、この大幅な低減は、入院日数が少ない事そして高価な薬剤の処方が少ない事が理由であると結論付けている。報告書の作成担当者たちはまた、補完代替医療を実践している医師に通う患者はより長生きであると付記しているが、これも又見逃せない大事な点であろう。

ホメオパシーについてのスイス政府の報告書はまた、女性の不妊、リウマチ性関節炎、中耳炎、呼吸器系アレルギー、消化不良等の特定の健康問題で悩む人々を対象として、ホメオパシーVS従来型医療の費用効果の評価を行った他の数多くの調査についても言及している。この中でも特に注目に値するのは、不妊の問題を抱える女性がホメオパシー治療を受けた場合と、従来型医療の治療を受けた場合とでは、その医療費に著しい違いが見られた事である。上部呼吸道感染症を持つ子供達への調査では、ホメオパシー治療を受けた子供達は、従来型医療を受けた子供達との比較において、再発も少なく、抗生物質の消費量も低いことを示している。更に、リウマチ性疾患を持つ569名の患者への経済評価に於いては、29%が従来型の医療による治療を必要としなくなり、33%が薬剤への依存の軽減に成功し、ホメオパシー治療を始めてから薬剤の使用が増えた人は、ほんの6%に留まった。

この報告書にはまたドイツ政府からの報告も引用されているが、それは、従来型医療による治療を受けている女性患者の入院率をホメオパシー治療を受けている女性患者のそれと比較調査したものだったからである。この調査によると、従来型の治療を受けている女性患者の入院率はホメオパシー治療を受けている女性患者の実に6倍に上る事が示されている。

ホメオパシー治療による医療費の削減に加えて、報告書では他の様々な間接的な費用の節減がもたらされた事にも言及している;例えば、ホメオパシー治療を受けている患者の病欠の日数が減った事等。

スイスの報告書では、患者とCAMを実践している医師/治療家との間では、より良好な“患者と医師の関係”が存在し、不快な要素が少ないことが患者から報告されている事実を踏まえて、こうしたタイプの医療からは更に高い費用効率が期待できると結論づけている。
医療の選択肢としてのホメオパシーの“適切性”もまた、このスイス報告で評価されており、報告書の作成者たちはこれを二つの区分:需要/使用そして安全性に分けている。

スイス人のホメオパシーへの高い需要、そしてホメオパシーについて広く知られているところの安全性の高さに基づいて、スイス報告書は、スイス国民へのホメオパシーの適切性は十分なものであると言い切っている。調査によると、補完代替医療を受けているスイス人の数は人口の57%に上り、スイスの医師/治療家全体の約40%が補完代替療法を実践し、又62.5%が “CAM” を支持していると推定される(Rist and Schwabl, 2009)。

スイス政府はまた、ホメオパシー治療を受けている患者VS従来型医療の医師から治療を受けている患者の“患者としての満足度”を比較する為に、3,000名以上の人々を対象とした調査を行う為の資金を提供している(Marian, Joost, Saini, et al, 2008)。

ホメオパシー治療を受けている患者と従来型の治療を受けている患者の間には、患者の期待に沿った治療効果には大した違いはないものの、“すっかり満足している”という満足度に於いて、ホメオパシー治療の患者の方が後者のそれよりも高かった(553%対43%)。調査は又、従来型治療を受けた患者の深刻な副作用は、ホメオパシー治療患者のそれの4倍に上ることを指摘している。

ホメオパシー治療による費用の節減という検証に加えて、このスイス報告書では、ホメオパシー療法の治療効果を示す無作為化二重盲検臨床試験の例も数多く取り上げている。中でもとりわけ重要と思われるのは、系統的レビュー(メタ分析)に於いて22の内20までが、少なくともホメオパシーを選ぶ傾向にあり、その内の少なくとも5つのレビューが、ホメオパシー療法の効能についての明らかな証左となる結果を生み出している。

このスイス報告書をオンラインで閲覧する事はできないが、論文審査のある医学専門誌に発表された調査に興味のある読者の方は、 the numerous articles that I have published at this website in the pastを読まれる事で、多くの学びが得られるだろう。

スイス報告書では、一部の臨床試験はホメオパシーに対して必ずしも肯定的な結果を示していない事をも認識しているが、この政府の報告書の作成者達は、こうした調査の殆どが、最初から否定的な結果が出るように設定され、その為虚為の否定的結果が生じるといった、ホメオパシーの幾つかの重要な理念を無視するようなやり方で行われた事を指摘している。ホメオパシーに懐疑的な人たちは、見た所高度な研究をしている選り抜きの研究者達を引き合いに出し、ホメオパシーが効果を示さなかったことをやり玉に挙げるのが常であるが、こうした懐疑的な人たちは、これらの試験の殆どにおいて、状態に適した正しいレメディーが使用されていない事実を見過ごしている。例えば、減量を望む全ての人々に効く単独のレメディーというものは存在しないことはよく知られているにも拘わらず、ある調査では、減量の為にある単独のホメオパシーレメディーのみを投与している。

要するに、多くのスイス人がホメオパシーレメディーを使用し、また他の自然療法を選択していると言う事である。2009年5月に実施された国民投票では国民の実に3分の2(!)がスイスの医療制度にCAMを統合する案に賛同を示した為、これを受けてスイスの厚生大臣は2018年までをテスト期間として、主要な自然療法五種-人智学医療、ホメオパシー医療、自然療法、植物療法/薬草学、そして伝統的漢方医学-を国の医療保険制度に組み入れ、治療費還付の対象とする事を承認した。

このスイス報告書には、ホメオパシーと従来型医療を比較した初期の医療経済研究の一つが1900年に行われた事が記されている (Bradford, 1900)。“The Logic of Figures (数字の論理’)”という簡潔な標題を持つこの本は、ホメオパシーと従来型医療における罹患率(疾患)と死亡率(死)の比率を比較し、ホメオパシーまたは従来型医療のいずれかが実施されている精神病院や刑務所に於いても、両者の比較検討が行われた。従来型医療関係者にとって脅威的だったのは、従来型治療を受けている患者の死亡率が、ホメオパシー治療を受けている人々との比較に於いて、2~8倍高い数値を示した事だ(事実上、何百もの病院の記録が比較されている)。中でも、とりわけ興味を引いたのは、コレラ、チフス、黄熱、猩紅熱、肺炎、インフルエンザを含む数多くの恐れられている感染病の治療において、ホメオパシー治療を受けていた患者に優れた効果が現れていた事である。

スイス政府が自主的に行った上記の調査に加えて、北アメリカの他の研究者達も、“様々な総合治療”の効能と費用効率の高さに着目している (Guarneri, Horrigan, Pechura 2010)。 総合的アプローチによる健康管理の有効性と費用効果を裏付ける資料源は次の三つである:複数の大学で行われた医療研究、従業員の健康管理の為に開発された民間企業による研究、そして保険会社による試験プロジェクト。

医学の父と仰がれるヒポクラテスが残した、最も有名な言葉は“まず第一に、患者を害してはいけない”-である。ホメオパシーや他の様々な総合治療は従来型の医療戦略より遥かに安全であるという事実を鑑みるならば、世界の政府や保険会社は、スイス政府やスイスの国民を手本として、その後に続く時期ではないかと思われる。

FOOTNOTES:

(1) Although this Swiss government report was just published in book form in 2011, the report was finalized in 2006. In light of this date, the authors evaluated systematic reviews and meta-analyses on homeopathic research up until June 2003.

(2) The researchers of this cost-effectiveness study provided statistical adjustment for seven cofactors that would lead one treatment to have an economic advantage over the others, such as when a population of patients is younger or older than another groups.

REFERENCES:

  • Bornhoft, Gudrun, and Matthiessen, Peter F. Homeopathy in Healthcare: Effectiveness, Appropriateness, Safety, Costs. Goslar, Germany: Springer, 2011. http://rd.springer.com/book/10.1007/978-3-642-20638-2/page/1
  • Bornhöft G, Wolf U, von Ammon K, Righetti M, Maxion-Bergemann S, Baumgartner S, Thurneysen AE, Matthiessen PF. Effectiveness, safety and cost-effectiveness of homeopathy in general practice - summarized health technology assessment. Forschende Komplementärmedizin (2006);13 Suppl 2:19-29. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16883077
  • Bradford T. The Logic of Figures or comparative results of homoeopathic and other treatments. Philadelphia: Boericke and Tafel, 1900. http://babel.hathitrust.org/cgi/pt?id=mdp.39015020118058
  • Guarneri, Erminia (Mimi); Horrigan Bonnie J; Pechura Constance M. The Efficacy and Cost Effectiveness of Integrative Medicine: A Review of the Medical and Corporate Literature. Explore: The Journal of Science and Healing - September 2010 (Vol. 6, Issue 5, Pages 308-312, DOI: 10.1016/j http://www.explorejournal.com/article/S1550-8307(10)00144-8/abstract; full article:http://www.bravewell.org/content/IM_E_CE_Final.pdf
  • Kooreman P, Baars E: Patients whose GP knows complementary medicine have lower costs and live longer. Eur J Health Econ 2011; DOI: 10.1007/s10198-011-0330-2. http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0415641211002062
  • Marian F, Joost K, Saini KD, von Ammon K, Thurneysen A, Busato A. Patient satisfaction and side effects in primary care: an observational study comparing homeopathy and conventional medicine. BMC Complement Altern Med. 2008 Sep 18;8:52. http://www.biomedcentral.com/1472-6882/8/52
  • Rist L, Schwabl H: Komplementärmedizin im politischen Prozess. Schweizer Bevölkerungstimmt über Verfassungsartikel «Zukunft mit Komplementärmedizin» ab. Forsch Komplementmed 2009, doi 10.1159/000203073. (Translation: Complementary medicine in the political process: The Swiss population votes on the Constitutional Article http://www.ayurveda-association.eu/files/swiss_referendum_on_cam_-_forschkomplementmed_2009.pdf

著者紹介(Dana Ullman / デイナ・アルマン)

デイナ・アルマン MPHは、アメリカの主要ホメオパシー提唱者の一人。
「世界の一流有名人がホメオパシーを選ぶ理由」「ホメオパシーA-Z」「子供と乳児へのホメオパシー医学」「ホメオパシー発見」そして(ベストセラーの)「皆のホメオパシー医学ガイド(Stephen Cummings MD共著)」を含み10冊の書籍著者。 ディナはまた、ホメオパシー医学をテストする専門家の医学ジャーナルで200以上の臨床経験が継続的に発表され続けているEブックもにも執筆している。
このEブックは、「Homeopathic Family Medicine: Evidence Based Nano-pharmacology (ホメオパシー版家庭の医学:ナノ薬理学、そして、その計り知れない極めて有益な資源)」と題されている。
彼は、ホメオパシー書籍、テープ、レメディー、ソフトウェア、通信コースのアメリカの主要情報提供減であるHomeopathic Educational Servicesの創立者。
Homeopathic Educational Servicesは、North Atlantic Booksと共に35冊以上のホメオパシーにおける書籍を出版している。 ディナは、広く人気のあるwww.huffingtonpost.comに定期的にコラムを書いている(その記事へのアクセスは、ここをクリック!

2012年4月 4日 (水)

デイナ・アルマン氏によるスイス政府のホメオパシー医療についての報告書についての記事紹介

すでにhttp://jphma.org/international/info_20120109.html『ホメオパシー新聞』でご紹介した通り、スイス政府はホメオパシー医療についての報告書を提出しており、最近本の形で英語版で出版されています。この報告書について『世界の一流有名人がホメオパシーを選ぶ理由』(ホメオパシー出版)の著者であるデイナ・アルマン氏が記事を投稿していますので、ご紹介します。オリジナル記事はこちら

ホメオパシー医療に関するスイス政府の注目すべき報告書
デイナ・アルマン 実践ホメオパス
投稿日:2012年2月15日 7時56分

スイス政府は長年にわたって広く尊敬されてきた中立性の歴史をもつが、その為、議論の的になっている課題に対して、スイス政府から出された報告書もまた、その時の経済的そして政治的支持基盤が色濃く反映される他の国々による報告書よりも、必然的に真剣に受け止められることになる。世界の大手製薬会社の上位5社の内2社もがその本社をスイスに置いていることを考えると、この国は従来型医療に関心が深く、それへの偏見があるのではと思うかも知れないが、そうした思い込みは間違っている。

2011年の終わりごろ、スイス政府はホメオパシー医療についての報告書を提出しているが、これは今まで各国の政府によって作成されたホメオパシー医療についての報告書の中でも最も包括的な評価を提示しており、最近本の形で、英語で出版されたばかりである (Bornhoft and Matthiessen, 2011)。この画期的な報告書では、ホメオパシー治療は効果的であるばかりでなく、費用効率が高いことが証言され、ホメオパシー治療はスイスの国民健康保険制度の対象に値する事が結論付けられている。

このスイス政府によるホメオパシーそして補完代替医療 (CAM) についての調査は、スイス国においては、従来型医療の代わりとしての代替医療への需要が極めて高く、その使用が広範囲に広がりつつあることから、行われたものであるが、それは消費者ばかりでなく、医師/治療師の間においても同様の傾向である。スイス国民のおよそ半数がCAM治療を受けており、それを高く評価している。
加えて、スイス人医師/治療師のおよそ半数がCAM治療は効果的であると認めている。中でもとりわけ注目に値するのは、スイス国民の85%までもが、CAM治療が国民健康保険制度の対象となることを望んでいることである。

こうした事情を踏まえると、調査の対象となったスイス国民の50%以上が、従来型治療にだけ限定された病院よりも、CAM治療を提供する病院を選んでいるのは、驚くに当らない。

1998年の初め、スイス政府は、国民健康保険の適用範囲を広げ、ホメオパシー医療、伝統中国医学、漢方薬、人智学医療、神経治療を含む一定の補完代替医療をその対象に加える事を決定している。この補償制度は、スイス政府の調査によって、こうした代替医療の効能と費用効果が検証されるまで暫定的とされた。この暫定的補償制度は2005年に終了しているが、この時新たにもたらされた結果を元にして、スイス政府は、ホメオパシー医療とその他の幾つかの代替医療を再び健康保険の対象に加えた。国民投票では、事実上、国民の三分の二がホメオパシーを含む厳選された代替医療の幾つかをスイスの国民健康保険の対象とすることに賛同を示した為、その結果として、補完代替医療分野がこの統治機構の一部に組み入れられたのであった(Dacey, 2009; Rist, Schwabl, 2009)。

スイス政府による “医療技術評価”

スイス政府によるホメオパシー医療に対しての “医療技術評価”は、これまで実施された各国の政府のいずれの報告書より遥かに包括的なものとなっている。この報告書では、ランダム化二重盲検とプラセボ対照臨床試験を通してホメオパシーの実験を行い、慎重且つ包括的に証拠を検証しているばかりでなく、“実社会での効果”も評価に組み入れ、さらに安全性と費用効果をも含ませている。 報告書には又、広範囲にわたる前臨床調査(生理化学調査、植物学的研究、動物学的研究、及びヒト細胞のビトロ研究)への極めて包括的審査が実施されたことが示されている。

それに加えて、この報告書では、系統的レビューとメタ分析、結果研究、疫学的調査をも評価している。こうした幅広い審査によって、実施された調査をデザイン品質と実行品質(内的妥当性と呼ばれる)の視点から、そして、それぞれのケースがホメオパシーの一般的な実施方法に照らし合わせてどれだけ適正化されていたか(外的妥当性)の両面から慎重に評価している。外的妥当性が特に大事な議題である理由は、ホメオパシーについて調査を実施する科学者や治療家の中には、こうしたタイプの医薬についての知識が殆どないか全くない場合があるからだ(試験の中には、状態試験に殆ど使用されていないホメオパシー医薬を対象としていたり、特定の患者に通常指示されていない医薬を使用したケースが見られる)。この様な試験によって、ホメオパシー医薬には“効果”が見られなかったという必然的結果が示された場合、こうした試験自体が予めホメオパシーの効果を反証するように設定されていた・・・・・もしくは、これは新しい治療法の結果を評価する為に行われた単なる模索的試験(この手の模索的試験とはホメオパシーの体系を証明したり反証することが目的では無く、特殊な状態にある個人に対する特殊な治療法の評価だけを目的とする)というのが正しく正確な評価とされるべきだ。

前臨床基礎研究と高品質の臨床研究の審査結果から、スイス政府の報告書はホメオパシーのハイポーテンシ―薬は、調整効果(つまりバランス化と正常化の効果)と細胞または生体の特殊な変化を誘導する効力を持つことを確認している。ホメオパシー医薬にたいして行われた臨床試験の系統的レビュー22件の内20件までが、少なくともホメオパシーに対して好意的な傾向を検出している (Bornhöft, Wolf, von Ammon, et al, 2006)。

スイス政府の報告書は、ホメオパシーが特に上気道感染症と呼吸器系のアレルギーに対して効果があるという有力な証拠を提示している。報告書では、“上気道感染症/アレルギー反応”についての29件の試験を引用しているが、その内24件までがホメオパシーに対して有利で肯定的結果を示している。更に、ホメオパシー治療を従来型治療と比較した管理下臨床試験6件の内4件までが、従来型医療の介入よりもホメオパシー治療の方が効果的であった事を示している(もう一つの試験ではホメオパシー治療は従来型医療と等しい効果を持つとしている)。ホメオパシー治療のこうした結果のすべてに、通常従来型の薬物療法に見られる副作用が見られなかった。ランダム化プラセボ対照試験への単独評価では、16件の試験の内12件までが、ホメオパシーに対して有利で肯定的結果を示している。

スイス政府の報告書作成に携わった関係者達は、調査の全体的審査の一部に、ホメオパシーの臨床実験への否定的考察が含まれている事を認識している (Shangチーム, et al, 2005)。しかしながら、作成担当者たちは、実験へのこうした否定的見解がホメオパシー賛同者そして非賛同者の両方から、広く厳しく批判されてきた事実にも留意している。スイス政府の報告書では、Shangチームは、科学的調査報告作成にあたって広く認識されているQUORUM(定足数)指針さえ順守していなかった事実を挙げている (Linde, Jonas, 2005)。Shangチームはまず、110件のホメオパシー臨床試験を行い、それを同等量の従来型医療による110件の臨床試験と比較する事で評価を出している。Shangと彼の率いるチームは、高品質のホメオパシー調査は22件存在する一方、従来型医療についての高品質調査は9件しかなかったと決定づけている。それにも拘わらず、こうした高品質の調査の比較をせずに(これをしていたなら、ホメオパシーにとって良好な結果がもたらされたはずである)、Shangチームは、高品質のホメオパシー調査の殆どを無視するような基準を設定し、それによって彼らの主張する仮説や、ホメオパシー医療の効果は定かでないという偏見への擁護基盤を作り出している(Lüdtke, Rutten, 2008)。

スイス政府の報告書ではまた、“実証的医療”に於ける優れた先駆者として注目を集めているカナダ人医師、デイビット・サケットMDが、ある治療が効果的であるかないかを決定するにあたって、二重盲検ランダム化試験だけが有効な方法であると決めつけている研究者や医師がいることについて深刻な危惧を抱いていることにも付記している。こうした判断をする者がいるなら、その人はあらゆる外科的処置はすべて“非科学的”であり、又“実証されていない行為”であること認識するべきである。なぜなら、こうした処置の殆どは二重盲検ランダム化試験を受けていないからである。
私の個人的見解では、ある治療法が“効果的”であり、又“科学的に実証されている”事を判断する為には、効果的なものと効果的でないものを証左するはるかに包括的な判断基盤が求められる。スイス政府によって提示されたホメオパシーへの最終的調査結果は、二重盲検ランダム化試験とその他の証左を含んだホメオパシーへの評価であったが、その総合評価は、ホメオパシー医療はまことに効果的であると結論付けられている。

次回の論説では、スイス政府の報告書の証拠を元に、ホメオパシー治療における効能と費用効果について述べたいとおもう。

ここに述べた情報が記載されている冊子(この記事を執筆するにおいて、私はその内容を適切に引用してきたつもりである!)の裏表紙には次の様に述べられている:“この冊子には、保健医療の対象としてのホメオパシーの有効性、妥当性、安全性そして費用に関する健康技術評価(HTA)調査がすべて盛り込まれている。” この報告書はスイス保険当局の依頼によって実施されたものである。

REFERENCES:

  • Bornhoft, Gudrun, and Matthiessen, Peter F. Homeopathy in Healthcare: Effectiveness, Appropriateness, Safety, Costs. Goslar, Germany: Springer, 2011. http://rd.springer.com/book/10.1007/978-3-642-20638-2/page/1 (This book is presently available from the German office of the publisher, and it will become available via the American office as well as select booksellers in mid- to late-February, 2012.)(NOTE: When specific facts in the above article are provided but not referenced, this means that these facts were derived from this book.)
  • Bornhöft G, Wolf U, von Ammon K, Righetti M, Maxion-Bergemann S, Baumgartner S, Thurneysen AE, Matthiessen PF. Effectiveness, safety and cost-effectiveness of homeopathy in general practice - summarized health technology assessment. Forschende Komplementärmedizin (2006);13 Suppl 2:19-29. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16883077
  • Dacey, Jessica. Therapy supporters roll up sleeves after vote. SwissInfo.ch, May 19, 2009. http://www.swissinfo.ch/eng/politics/Therapy_supporters_roll_up_sleeves_after_vote.html?cid=670064
  • Linde K, Jonas W. Are the clinical effects of homeopathy placebo effects? Lancet 36:2081-2082. DOI:10.1016/S0140-6736(05)67878-6. http://download.thelancet.com/pdfs/journals/lancet/PIIS0140673605678786.pdf
  • Lüdtke R, Rutten ALB. The conclusions on the effectiveness of homeopathy highly depend on the set of analysed trials. Journal of Clinical Epidemiology. October 2008. doi: 10.1016/j.jclinepi.2008.06/015. http://www.jclinepi.com/article/S0895-4356(08)00190-X/abstract
  • Rist L, Schwabl H: Komplementärmedizin im politischen Prozess. Schweizer Bevölkerungstimmt über Verfassungsartikel «Zukunft mit Komplementärmedizin» ab. Forsch Komplementmed 2009, doi 10.1159/000203073. (Translation: Complementary medicine in the political process: The Swiss population votes on the Constitutional Article "The future with complementary medicine" http://www.ayurveda-association.eu/files/swiss_referendum_on_cam_-_forschkomplementmed_2009.pdf

※このスイス政府レポートは、2001年に書物の形式で出版されていたが、2006年に最終的にまとめられた。この日に照らして、2003年6月迄のホメオパシーリサーチにおいて、著者達は体系だったリビューとメタ分析を評価している。

著者紹介(Dana Ullman / デイナ・アルマン)

デイナ・アルマン MPHは、アメリカの主要ホメオパシー提唱者の一人。
「世界の一流有名人がホメオパシーを選ぶ理由」「ホメオパシーA-Z」「子供と乳児へのホメオパシー医学」「ホメオパシー発見」そして(ベストセラーの)「皆のホメオパシー医学ガイド(Stephen Cummings MD共著)」を含み10冊の書籍著者。 ディナはまた、ホメオパシー医学をテストする専門家の医学ジャーナルで200以上の臨床経験が継続的に発表され続けているEブックもにも執筆している。
このEブックは、「Homeopathic Family Medicine: Evidence Based Nano-pharmacology (ホメオパシー版家庭の医学:ナノ薬理学、そして、その計り知れない極めて有益な資源)」と題されている。
彼は、ホメオパシー書籍、テープ、レメディー、ソフトウェア、通信コースのアメリカの主要情報提供減であるHomeopathic Educational Servicesの創立者。
Homeopathic Educational Servicesは、North Atlantic Booksと共に35冊以上のホメオパシーにおける書籍を出版している。 ディナは、広く人気のあるwww.huffingtonpost.comに定期的にコラムを書いている(その記事へのアクセスは、ここをクリック!

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